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2022年10月レター理事長挨拶

 9月の定例会は、Fさんのご尽力とゆいまーる商店さんのご協力により「みつばちと地球とわたし」の上映会を開催できました。ゆいまーるさんが、重い機材もご持参くださったので、会議室とは思えないほどの良い環境で視聴させていただきました。お二方には、心より感謝を申し上げます。

映画終了後には、ゆいまーるさんが、伊勢崎の養蜂家の方が作った「こだわりの蜂蜜」を紹介してくれました。小ぶりな瓶に詰められた蜂蜜が860円と聞き、思わず「安い!」と言ってしまいました。セール大好きの私に「安い」と言わせたのは、映画の力です。ちゃんとした蜂蜜を作るのには、どれだけの労力が掛かるのか、わかったからです。映画の大きなテーマは「みつばちの減少は環境破壊への警笛」ですが、ほかにも、安心して食べられる物には労力と時間がかかるということに、改めて気づかされました。

私たちが安さを強く求めれば、そのしわ寄せは生産者に向かいます。先日、農産物直売所において「飼料の値上がりで業務を縮小しましたので、卵の出荷を中止いたします」という張り紙をみました。平飼有精卵の生産者さんでした。消費者がきちんとした対価を支払わなければ、安心な食を持続可能なものにすることはできません。値上がりラッシュの秋は家計に厳しいものがありますが、無駄遣いをなくし、その分を生産者の方々を応援できるような消費にまわしていきたいです。それは、自分や家族のカラダのため、そして、みつばちのためにもなるのではないかと思います。

(後藤恵里子)