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2022年8月レター理事長挨拶

6月下旬、群馬の気温が全国ニュースを騒がせました。猛暑は7月も続き、コロナ感染者数も過去最大となり、電気もガソリンも食料も値上りしました。そんな心もカラダも疲れていた時に、安倍元首相銃撃事件が発生。しかも、犯行動機が「旧統一教会」への恨みと伝えられるにつれ、蒸し暑い日本列島のカオスがますます深まっていくように感じました。

暗殺行為は断じて許されないものであり、安倍元首相に哀悼の意をささげます。しかし、国葬には反対です。決定のプロセスが不透明であるうえに、元首相の功績に対する評価自体が分かれているからです。ジェンダー政策に関しては、元首相は成長戦略の中核に女性活躍を位置づけましたが、結局は女性の非正規雇用率は55%を超え、コロナ禍において女性の自殺者も増加しました。さらには、旧統一教会との関係により、自民党が「選択的夫婦別姓と同性婚」に反対し続けているという記事*もあります。旧統一教会と政治家の関わり、元首相の功罪に関しては、論文からSNSまであらゆる種類の記事が溢れていて、私の脳などパニック寸前です。 

だからこそ、岸田首相はじめ、与野党議員のみなさん、どうか国会できちんと解明してください。それが、日本がカオスから抜け出せる第一歩であり、暑い日本に清涼感をもたらしてくれる、一番の清風だと思います。そういえば、安倍派の参議院議員のグループの名称も「清風会」でしたよね。それならば尚更のこと、清風が吹くような、自浄作用をお願いしたいところです。(後藤恵里子)

 

**出典 ハフポスト/  安倍元首相狙撃事件が炙り出した選択的夫婦別姓、

 

同性婚が「論外」とされる理由 北丸雄二(ジャーナリスト・作家)