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新年のご挨拶2022年1月レター理事長挨拶

新年あけましておめでとうございます。12月定例会で学習した「生花(しょうか)」が、皆様方の新年に彩りを添えてくれていることと思います。S会員、もといS先生には心より感謝を申し上げます。自然をそのまま切り取ったような柳の枝も、先生の魔法の手が入ると、自然の力強い美しさが際立ったように感じられます。水際からまっすぐに伸びた姿は凛とした品格があり、まさに歳神様を迎えるにふさわしい美しさです。

「生花」について知っていたことは、名称くらいでした。そこで、ネットで検索すると「生花」についてはもちろん、池坊の歴史から現在の活動まで、さまざまな情報を瞬時に知ることができました。労せずに情報が手に入ることが、良いか悪いかはさておき、我が家の新年の「生花」の意味がわかったことは感慨深いものがありました。さらに「IKENOBOYS」なる、花をいける”イケメン”(花をいけるメンズ)集団の存在も知りました。伝統文化である華道の素晴らしさや奥深さを、若い世代へ発信するための活動を行っているそうです。ほかにも、花の甲子園やSNSでの動画配信など、様々な活動を池坊は行っていました。華道を後世に継承し、世界に広めるために、伝統文化でありながらも時流を取り入れる方針は、進化している生き物のようにも感じました。

翻り、私たちウイルは、そして私は進化しているのだろうかと、年末に自問自答しました。センターから「デートDV」の講座開催の要望が届いた時に、年齢層が違うからと、後ろ向きの回答をしてしまいました。本来ならば、若い世代に発信できるチャンスだと捉えなければいけなかったのかもしれません。SNSでは、ジェンダー平等の実現を目指し活動している若い世代の団体を見かけます。彼らは、同世代の団体同士で繋がりがあるようです。世代間分断は経済や社会保障だけでなく、社会活動にも言えるのかもしれません。女連協主催の大沢真理先生講演会においても、若い方はほとんど見かけませんでしたので、これはウイルだけでなく、長く活動している多くの団体の課題でもあるのでしょう。

 

ウイルの今年の抱負に、情報発信を含めた「小さな挑戦」を提案します。また「提案した本人こそが学ぶべき、行うべきである」と、新年にあたり、思いを新たにしました。(後藤恵里子)