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2021年11月レター理事長挨拶

 10月の最終週は、秋篠宮家の眞子さんが結婚され、令和初となる総選挙が実施されました。眞子さんの結婚に反対していたわけではありませんが、結婚に関しても選挙に関してもモヤモヤしたものが残りました。総選挙は、事前のメディアの予想を裏切り、自民党が単独で衆院の絶対安定多数を確保。あの疑惑の人も、失言王も、唯我独尊の方々もみな当選しました。モヤモヤです。特に、亡くなった方までいらっしゃるモリカケ疑惑に関わりつつも、説明責任を果たさない方々が当選することに、モヤモヤは大爆発しそうです!

 眞子さんに対するモヤモヤも、まさに「説明」不足が発生源です。小室さんが丁寧に質問に答えてくれれば「はい、お幸せに。」と、思えたのです(私の場合は)。それだけに、一方的な文章での回答はとても残念でした。

公人が説明や回答をしないことは、もはや常識となってしまいました。公人だけでなく、大手企業も然りです。私の個人情報が漏洩し、その件に関して大手通信社にきちんとした質問書を送信しました。「情報の漏洩がありましたか」という質問に対し、回答は「はい」「いいえ」の二択を予め用意しておきました。果たして、返信されたメールには「はい」も「いいえ」も無視され、関係のないことがだらだら書かれているだけでした。ご丁寧に「このメールを公開してはいけない」という但し書きまでありましたが、そんなことだろうと予想していたので、落胆はありませんでした。しかし、落胆しない自分に気づいた時に「回答スルーを当たり前だと思うな!」と、自分に喝をいれました。一般国民の世界でも、既読スルーならぬ、回答スルーが当たり前になってきてしまったようです。

小さい時から「聞かれたことには答えよう」と教えられてきた、“美しい国・日本”の美しい文化は胡散無消してしまいました。唯一、文化の火を消さないために頑張っているのが、税務署です。税金のお達しを、一般国民が回答スルーすることはできません。佐川元理財局長に怒りを覚え「税金払うか!」と言ったところで、差し押さえられるのが落ちです。成すすべのない不満を、眞子さんへ「税金泥棒」と、誹謗中傷を投げつけることでストレスを発散していた人もいるかもしれません。だったらなぜ、アベノマスクの未配布分や保管費については突っ込まないで、疑惑の方々に票を突っ込んでしまうのでしょうか…。

 

あ~モヤモヤの連鎖は続きます。いつか、モヤモヤとした霧が晴れる日を願い、それまでは「回答スルー」に慣れてはいけないと自分に言い聞かせていこうと思います。(後藤恵里子)