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令和3年度の総会を終えて

コロナ禍の中、二年続けて総会を開催することができませんでした。そのような状況ではありますが、書面にてみな様に信任をいただき、新しい理事長に就任する運びとなりました。経験も知識も未熟ですが、このような役割をいただいたことに感謝をしながら取り組んでまいります。よろしくお願い申し上げます。また、長い間、ウイルをまとめてくださった前理事長の茂木さんに、この場をお借りして、心からの感謝を申し上げます。

引継ぎにあたり、茂木さんから「会員の減少は痛手です。回復を目指しましたが私の力不足でした」というメッセージをいただきました。しかし、茂木さんの奮闘と心配りがあったからこそ、ウイルは活動を続けてこられたのだと思います。会員相互の意思疎通も深まりました。茂木さんが作ってくださったこの流れを途切れさせないことが、私の役割だと思います。そのためには、新しい会員さんを募ることを目標におきつつも、少人数ならではの「小回りと風通しの良さ」を、ウイルならではの魅力にしていきたいです。

また、前回のニューズレターにも記したのですが「ウイルの目指すテーマ」を「男女共同参画の実現」から「ジェンダー平等の実現」へと変更させていただきます。「ジェンダー平等」は、地球そして国家の問題でもあるけれど、私たちひとりひとりの課題でもあります。学校、職場、そして家庭の中にあるジェンダーギャップに、もやもやしている方は多いと思います。私自身がそうでした。しかし「私もジェンダー平等を目指してもいいんだ!」そう思えただけで、生きやすくなった気がしました。政治や社会の変革に取り組んでいく活動ももちろん重要ですが「一人ひとりの生きやすさ」に繋がる活動も、今の時代だからこそ、ますます必要となってきているのではないでしょうか。「小回りと風通しの良いウイル」だからこそ、取り組める活動でもあります。

私はこんなふうに考えましたが、会員のみな様も様々なお考えや想いがあることと思います。そこで、活動の方向性、ひいてはウイルの在り方を、みんなでわいわい賑やかに意見を出し合って相談しませんか。誰もが自分の意見を言える場所、それがウイルです。みんなで知恵と力を出し合い、これからのウイルを作っていきましょう。「これが“私たち”のウイルです」。そう言えることが、私の理想です。 (後藤 恵里子)